たちかま(たつのかまぼこ)の作り方と食べ方・北海道・岩内冬グルメ-ケンミンSHOW
岩内町に住む北海道民は、今が旬の海の幸をそのまま食べないで、
白くてプルプルの“謎のごちそう”に加工して食べる!?
1/23、秘密のケンミンSHOWで岩内町のたつのかまぼこ、通称「たちかま」が紹介されました。
北海道岩内郡岩内町には地元にしか出回らない冬のとっておきの味覚があります!
それはスケソウダラの白子から作る「たちかま)」です。
北海道ではタラの白子のことを「タツ」とか「タチ」と呼ぶんですよ。
ちなみに札幌市民の私は「タチ」と呼びます。
「タツ」といういい方は「タチ」が訛ったもののようです。
かつてニシン漁で栄えた岩内町。冬の時期に盛んなのがスケソウダラ漁です。
漁があった翌日地元の商店には「たちかま」が並びます。
「たち」とはスケソウダラの白子のこと。
そして、たつのかまぼことは、(たちかま)とは白子を練って作るかまぼこのことです。
「たちかま」は、岩内町の伝統の味です。
「たつのかまぼこ」は鮮度の落ちやすい白子を
少しでも長く味わおうという、先人の知恵から生まれました。
岩内で「たつのかまぼこ」を作っていて有名なのは
尾崎商店さんと吉田商店さんでしょうか。
どちらもスーパーに並んでいることが多いです。
その味わいは、濃厚でプリップリの弾力のある食感が魅力です。
店頭に並ぶとすぐに売り切れる人気の一品なんですよ。
北海道札幌市に住む私も「たつのかまぼこ」を食べたことがあります。
本当にプリプリというかブリブリというか、とにかく弾力があって、
白子の濃厚な旨みが楽しめる一品です。
スケソウダラは網ではなく延縄という縄を使った漁法で釣り上げられます。
延縄漁は、1本の幹縄に多数の枝縄をつけ、枝縄の先端に釣り針をつけて
行う漁法で、傷つけずにスケソウダラを獲ることができるという
岩内の漁師こだわりの漁法です。
傷つけずに漁獲するため、鮮度抜群だから「たつのかまぼこ」が作れるんですね!
「たちかま」は地元の味として親しまれてきましたが、
近年、スケソウダラが激減しているため、「たちかま」は
大変に貴重な一品となっています。
しかしながら、そこはやはり冬の風物詩である「たちかま」。
冬になるとやっぱり食べたくなる味!
というわけで、地元のご家庭でも作られていますよ♪
岩内町のあるご家庭に代々伝わる「たつのかまぼこ」の作り方
【材料:2人前】
たち(タラの白子) 500g
片栗粉 少々
塩 大さじ2
1.たちを冷水で洗い、軽く湯通しします。
2.湯通したちをザルに上げてヘラなどで裏ごしします。
3.裏ごししたら、すり鉢に移し替えて塩と片栗粉を加えて、
すり鉢で10分ほど練ります。
4.練り上げると、つきたて餅のような弾力が出ているはずです。
5.鍋に湯を沸かす。
6.練ったものを手で押し出すようにして大きめの丸型に丸めます。
7.5の鍋に入れて茹で、浮かんできたら取り出します。
8.取り出したら水にさらして塩気を軽く抜き、氷水に入れて締めれば完成!
私が知っていたのはわさびを付けてお醤油で食べる、お刺身と同じ食べ方だけ。
(もし、ちょっと塩辛く感じたら
半分に切って水に30分くらい漬け、塩抜きするといいです。)
でも、岩内町では郷土食として親しまれてきただけあって、
実に色々なお料理に使われているんです。
まず地元で定番なのがバター焼き。
たちかまのバター焼きの作り方はいたってシンプル。
「たちかま」を適当なサイズにスライスしてバターで炒めるだけ!
熱を通すことでモチモチとした食感が楽しめます♪
「めおとあえ」という食べ方もあり、たちかまをたらこと一緒に
甘めのしょうゆベースの汁で煮ます。
ごはんが進む一品です。
洋食としてサラダの具材として使うのも合うんだそうですよ。
この他にも酢の物にしたり、鍋の具材にしたり、汁物の具にしたり、
おでんの具としてもオススメ!色々なお料理に使えます。
是非、北海道外の皆さんも一度「たつのかまぼこ」を食べてみてくださいね。
たつのかまぼこのお取り寄せは、下記リンクより可能です。
吉田商店さんの「たつのかまぼこ」
【着指可】岩内名産 たつのかまぼこ
価格:998円(税込)
尾崎商店
住所:北海道岩内町宮園251−9
電話:0135−62−0596
FAX:0135−63−0596
営業時間:午前6時30分〜午後7時30分(日曜日は午前8時〜午後7時)
定休日:年中無休