ニラせんべいレシピ・長野県北信地方-秘密のケンミンSHOW

長野県民のヒミツのごちそう・ニラせんべい

北信地方に住む長野県民は小麦粉に大量のニラを入れて焼いたものを
なぜか「ニラせんべい」と呼んで食べるのが大好きなんだとか。

ニラせんべいというネーミングなのに食べている様子を見ると、
包丁で切って食べているし、パリッという音もしない。

でもこのニラ入りの粉ものが「ニラせんべい」なのだそう。
味噌味のシンプルなおやつ。

見た目はどうみても韓国のチヂミのミニサイズバージョンにしか見えない
だけど韓流ブームのずっと前から、このニラせんべいは北信地方
食べられていたそうなので、韓国のオモニも食べてみて味噌が入っているから
チヂミとは違う、美味しいと言っていましたね。
長野県・ニラせんべい

そしてニラせんべいには別バージョンで「ナスせんべい」もあるそう。
とにかく季節柄採れるものを入れて焼けばいいのね。

ニラせんべいの作り方

材料:

小麦粉 135g
水 100cc
信州味噌 小さじ2
ニラ 1袋

作り方:

1.小麦粉を水で溶き、信州味噌を加えて混ぜる。

2.ニラをざく切りにし、1に加えて全体を混ぜる。

3.フライパンにサラダ油をひき、2をスプーンですくって適当な大きさにして焼く。

4.両面をこんがりと焼けば完成!


なぜ長野県北信州地方ではニラせんべいを食べるのか?

長野県長野市にある長野調理製菓専門学校の校長・石坂豊明さんに伺ったところ、
「このニラせんべいは少なくとも江戸時代末期にはすでに食べられていた。
信州、特に北信は寒かったもんですからお米が穫れなかった。そのため、
そばを代表するようにですねー、粉食文化が発達していたと。
こういった寒い所では通年通してニラっていうのがよく獲れたもんですから、
そんな事からニラを混ぜ込んだ粉ものが多く食べられていたと思いますね。」
と言っていました。

気になる「せんべい」のネーミングは?

校長先生曰く、
「私が考えるに(ニラせんべい)は「煎餅」と同じ小麦粉を練って焼いたもので
さらに(「煎餅」と同じで)おやつとして食べられていたので
「ニラせんべい」と呼ばれていたのではないかなと。」
とのことでした。